結論:帯域を食うアプリはCloudflare、機能を使い倒すならVercel
個人開発1〜2本目で、まだトラフィックが読めない段階であれば、無料枠の範囲が広いCloudflare Pagesから始めるのが無難です。一方、Next.jsのISR・Server Actions・画像最適化APIなど、フレームワーク側の新機能をフルに使いたい場合は、Vercelの方が対応が早く、詰まりにくい傾向があります。
実際、StackCostに掲載している事例15件のうち、Cloudflare系サービスを利用しているのは7件、Vercelを利用しているのは2件です(両方を併用している事例も含みます)。無料枠の広さを理由にCloudflareへ移行したという事例も掲載されています。
無料枠の違い
| 項目 | Vercel (Hobby) | Cloudflare Pages (Free) |
|---|---|---|
| 帯域幅 | 100GB/月が目安(超過で警告・制限) | 実質無制限 |
| ビルド回数 | 100回/日 | 500回/月 |
| 商用利用 | Hobbyプランは非商用利用が前提 | 商用利用OK |
| Functions実行 | サーバーレス関数に実行時間・回数の上限あり | Workersは1日10万リクエストまで無料 |
各社の無料枠の条件は変更される可能性があるため、実際に利用する前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。
従量課金が発生しやすいポイント
Vercelは商用利用でHobbyプランの規約に抵触すると気づいたタイミングで、Proプラン(月$20〜)への移行を迫られるケースが多いです。チーム機能や商用利用の可否は、収益化を考え始めた時点で一度規約を確認しておくと安心です。
Cloudflareは帯域自体は無料でも、Workers上でDB(D1)やKVストレージを併用すると、それぞれ別枠で無料枠と有料枠が設定されています。「ホスティングは無料でもDBだけ課金される」という構成になりがちな点は覚えておくとよいでしょう。
移行のしやすさ
output: "export"で静的書き出しできる構成にしておけば、どちらのホスティングにも同じビルド成果物をそのままデプロイできます。最初から特定のプラットフォーム専用機能(Vercel Image OptimizationのAPIなど)に依存しない設計にしておくと、後から乗り換えるコストを抑えられます。実際に「画像最適化コストを抑えるためCloudflareに移行した」という乗り換え事例は、コストランキングでもご覧いただけます。
まとめ
- トラフィックが読めない・商用利用予定 → Cloudflare Pagesから開始
- Next.jsの新機能を積極的に使いたい・チーム開発 → Vercel
- どちらも将来的な乗り換えを見越して、プラットフォーム専用APIへの依存は最小限に